情報収集(給与に関する法改正、社員情報の変更、勤怠)
- 給与計算に関するあらゆる情報を自ら収集しなければいけません。
- 特に、法律関係は、給料計算の結果に大きな影響を与えるので、
見落とし・知らなかったということが無いように十分に注意が必要です。
但し、各所からお知らせが届くことがほとんどなので、それらの見落としさえなければ反映漏れはあまり発生しないでしょう。 -
法改正
給与に関係する法律(労基法、所得税法、健康保険法など)の変更が有った場合は、ソフトに反映しなければなりません。
(税法や労基法など、全国一律の変更の場合は、ソフト会社から変更データが届くことがほとんどです)
情報収集について、自ら、収集することが望ましいですが、各所から届く案内に目を通していれば基本的には大丈夫です。
- ハローワーク(労基法、労働保険関係)
- 年金事務所(健保、厚年保険料率)
- 税務署(所得税率)
他
- 年調のあらまし(翌年の税改正が記載されている)
- 使用しているシステム・ソフト会社(労基法や税法に関しての案内が有る場合が有る)
-
規定の変更
給与に影響する規定(就業規則、賃金規定、旅費規定など)の変更などが有った場合は、ソフトに反映しなければいけません。
- 年間休日の変更
- 労働時間(始業、就業、休憩)の変更
- 手当の追加・削除
- 手当の条件の変更 など
-
入社従業員情報、従業員情報の変更
給与に影響する従業員情報(労働条件、住所(通勤費)、扶養家族)に変更が有った場合は、ソフトに反映しなければいけません。
入社時は、全ての情報を、ソフトに登録しなければいけません。
それらの情報を収集するしくみ(申請用紙を用意するなど)があれば、情報収集の漏れが無くなります。
また、従業員自ら、どのような時に会社に届け出が必要なのか、という自覚を促すことにもつながります。
- 労働条件(時給→月給、労働時間、基本給など)
- 住所(通勤手段(車→電車)、距離)
- 扶養家族(結婚で扶養が増えた等)
- 社会保険料(等級の変更など)
-
勤怠
給与に影響する勤怠情報(各日数、各時間)を収集します。
それらの情報を収集するしくみ(記入用紙を用意する、打刻システムを導入する)を用意しておいた方が望ましいでしょう。
- 各日数(出勤日数、有給日数(年休、夏季休暇など)、欠勤日数、振替出勤・休日・代替休暇など)
- 各時間(普通労働時間、深夜労働時間、休日労働時間など)
-
イレギュラーな支給・控除、 毎月変動する支給・控除
イレギュラー(発生頻度が低い)支給・控除についても、どういった時に発生するのかを事前にまとめたり、
事前に想定してないくても、一件目が発生した時点で、次回発生時はどのように対応するか、をマニュアルにまとめておくと
のちのち、会社が大きくなった時に、給料計算のルールを洗い出すとき、仕事を引き継ぐときなどに重宝します。
- 臨時で出る手当(福利厚生手当、帰宅旅費など)
- 臨時で出る他所からの手当(傷病手当金など)
- 団体保険など
- 過去計算調整
- 遡及など